TeamCollaborationのチュートリアルのこのトピックでは、Zuoraプロダクトカタログでのプロダクトおよび価格プランの作成方法について詳しく説明します。
シナリオ
TeamCollaborationでは、現行の請求システムを維持したまま、提供するサービスを拡大したいと考えています。多くの顧客から、ストレージを追加するよう要求を受けています。ただし、現行の請求システムではこの拡張がサポートされていません。TeamCollaborationでは、次の3つの目標を達成できれば、ただちに収益が増加すると確信しています。
- 追加ストレージへの課金:TeamCollaborationでは、現在顧客のストレージを5 GBに制限していますが、顧客が必要に応じてより多くのストレージを利用できる柔軟性を持たせたいと考えています。例えば、初期の5 GBの割当を超えた顧客には、超過料金を課金します。追加の使用量への課金が可能になれば、迅速かつ簡単に既存顧客からの収益を増加できます。
- 新しい課金オプションの提供:TeamCollaborationでは、ビジネスを拡大するためにキャッシュフローを改善する必要があります。TeamCollaborationは、一括で年間または四半期の料金を前払いする顧客に割引を提供することにより、キャッシュフローを向上できると考えています。
- 新プロダクトの発売:TeamCollaborationでは、価格帯と機能が異なるプレミアムエディションとエンタープライズエディションを発売したいと考えています。この方法によって、市場に合ったより適切なプロダクト体系を編成でき、より多くの顧客を引き付けることができ、さらに既存顧客へアップグレードする手段を提供できます。
TeamCollaborationが計画するプラン
TeamCollaborationは、次のプロダクトエディションを提供する予定です。
プロダクトエディション | ベーシック | プレミアム | エンタープライズ |
セットアップ料金(一回課金) | 25ドル。顧客が年間契約プランにサインアップした場合は無料。 | 25ドル。顧客が年間契約プランにサインアップした場合は無料。 | 100ドル。顧客が年間契約プランにサインアップした場合は無料。 |
定期費用 | 月額19.99ドル、四半期額55.99ドル、または年額199.99ドル | 月額29.99ドル、四半期額85.99ドル、または年額299.99ドル | 月額69.99ドル、四半期額199.99ドル、または年額699.99ドル |
ストレージ料金(使用量課金(従量課金)) | 5 GBまで無料、以降1 GB当たり0.50ル | 35 GBまで無料、以降1 GB当たり0.50ドル | ストレージの使用量に制限なし |
このガイドのZuoraのアプリケーション設定のセクションでは、TeamCollaborationがZuoraを使用して複数の通貨でプロダクトを販売するための設定方法の概要を示しています。自社の事業で複数の通貨で営業することを検討している場合は、このチュートリアルを参照および実施してください。
演習1:請求周期の定義
目的:プロダクトカタログで料金を定義するときに使用する請求(あるいは課金)期間を設定する。
- 「設定」>「Z-Billing設定」の順に移動します。
- 「請求周期の定義」をクリックします。
- 表示されたページで、上記の表のTeamCollaborationが計画するプランに従って、必要な請求周期である「月」、「四半期」、および「一年」を選択します。これらの期間は、プロダクトカタログで料金プラン課金を作成するときに「請求周期」フィールドで使用できるようになります。
請求周期を選択すると、変更が自動的に適用されます。別のページに移動する前に、これらの変更を保存する必要はありません。
演習2:使用量の計量単位の定義
目的:使用量に従って顧客に課金する場合に必要な計量単位を有効にする。この演習では、GB(ギガバイト)とシートの計量単位を追加します。
- 「設定」>「Z-Billing設定」の順に移動します。
- 「測定単位のカスタマイズ」をクリックします。
- 「新規計量単位の追加」をクリックします。
- 次のフィールドに値を入力します。
- 有効:選択
- 名前:GB
- 小数点以下の桁数:0
- 使用量のログファイルのラベル:GB
- 「保存」をクリックします。
- 「新規計量単位の追加」をクリックします。
- 次のフィールドに値を入力します。
- 有効:選択
- 名前:シート
- 小数点以下の桁数:0
- 使用量のログファイルのラベル:シート
- 「保存」をクリックします。
使用量課金(従量課金)を定義するときには、GBとシートがUOMフィールドにオプションとして表示されます。
演習3:TeamCollabベーシックの設定
目的:最初のベーシックエディションプロダクトであるTeamCollabベーシックを設定する。前出の表(TeamCollaborationが計画するプラン)を参照してこのチュートリアルを実施してください。
TeamCollabベーシックプロダクトを追加します。
- 左側のナビゲーションセクションで「Z-Billing」>「プロダクトカタログ」の順に移動します。
- 「新プロダクトの追加」をクリックします。
- 「新プロダクト」ページで、次の値をフィールドに入力します。
- 名前:TeamCollabベーシック
- 有効期間(開始):「今日」を選択します。
- 有効期間(終了):今日から2年後の期日を選択します。
- 「保存」をクリックします。
TeamCollabベーシックで「ベーシック毎月」料金プランを追加します。
- 「料金プラン」セクションで、「料金プランの追加」をクリックします。
- 次のフィールドに値を入力します。
- 名前:ベーシック毎月
- 有効期間(開始):「今日」を選択します。
- 有効期間(終了):今日から2年後の期日を選択します。
- 「保存」をクリックします。
月額の課金を「ベーシック毎月」料金プランに追加します。
- 「定期的な課金/期間」コラムで、「+新規追加」をクリックします。
- 定期課金に関する次のフィールドに入力します。
- 課金名:月額
- 課金モデル:定額課金
- 定価:19.99/請求周期
- 請求開始条件:契約締結後
- 終了日:サブスクリプションの終了日に合わせる
- 請求周期:月
- 請求日:顧客アカウントの設定日
- 請求周期の調整:課金に合わせる
- 「保存」をクリックします。
一回課金のセットアップ費用を「ベーシック毎月」料金プランに追加します。
- 「一回課金」コラムで、「+新規追加」をクリックします。
- セットアップ費用に関する次のフィールドに入力します。
- 課金名:セットアップ
- 課金モデル:定額課金
- 定価:25.00
- 請求開始条件:契約締結後
- 「保存」をクリックします。
演習4:使用量課金(従量課金)をベーシック毎月プランに追加
目的:使用量課金(従量課金)を追加して、5 GBを超えるストレージの使用量に対して1 GB当たり0.50ドルを課金できるようにします。
- 左側のナビゲーションセクションで「Z-Billing」>「プロダクトカタログ」の順に移動します。
- 「TeamCollabベーシック」プロダクトをクリックします。
- 「料金プラン」セクションで、使用量課金(従量課金)コラムの下の「+新規追加」をクリックし、新しい使用量課金(従量課金)を「ベーシック毎月」料金プランに追加します。
- 次の必須フィールドに値を入力します。
- 課金名:ストレージ
- 課金モデル:超過量課金
- UOM(計量単位):GB
- 含まれるユニット:5
- 定価:0.50
- 請求開始条件:契約締結後
- 終了日:サブスクリプションの終了日に合わせる
- 請求周期:月
- 請求日:顧客アカウントの設定日
- 請求周期の調整:課金に合わせる
- 「保存」をクリックします。
新しい使用量課金(従量課金)によって、5 GBを超えるストレージの使用量に対して1 GB当たり0.50ドルを課金できるようになりました。
演習5:TeamCollabベーシックへの年間契約料金プランの作成
目的:TeamCollabベーシックに、一年ごとに課金する新しい料金プランを設定する。このプランは、月払いのプランとは異なり、セットアップ料金が不要で、定期課金は一年当たり199.99ドルです。
新しい料金プランは「+料金プランの追加」をクリックして最初から作成することができますが、この演習では、既存の料金プランをクローン化して編集することにより、手順を省略する方法について説明します。
- 「TeamCollab」プロダクトページの「料金プラン」セクションで、「ベーシック毎月」の上にマウスカーソルを重ねます。右側に、「編集」、「クローン」、および「削除」の3つのリンクが表示されます。「クローン」をクリックします。この操作により、「'ベーシック毎月'のコピー」という名前の新しい料金プランが作成されます。
-
「'ベーシック毎月'のコピー」の上にマウスカーソルを重ねて、「編集」をクリックします。
-
名前を「ベーシック毎年」に変えます。「保存」をクリックします。
- 年間契約プランの場合、セットアップ費用を課金しないため、セットアップ費用を削除します。「ベーシック毎年」プランの「セットアップ費用」の上にマウスカーソルを重ねて、「削除」をクリックします。
- 「月額」の課金の上にマウスカーソルを重ねて、「編集」をクリックします。
- 次のフィールドに値を入力します。
- 課金名:年額
- 定価:199.99ドル/請求周期
- 請求周期:一年
- 「保存」をクリックします。
演習6:TeamCollabベーシックへの四半期料金プランの作成
目的:顧客が四半期に一度の支払いが可能な料金プランを作成する。
- 「TeamCollab」プロダクトページの「料金プラン」セクションで、「ベーシック毎月」の上にマウスカーソルを重ねて「クローン」をクリックします。
- 「'ベーシック毎月'のコピー」の上にマウスカーソルを重ねて、「編集」をクリックします。
- 名前を「ベーシック毎四半期」に変更して、「保存」をクリックします。
- 「月額」の課金の上にマウスカーソルを重ねて、「編集」をクリックします。
- 次のフィールドに値を入力します。
- 課金名:四半期額
- 定価:55.99ドル/請求周期
- 請求周期:四半期
- 「保存」をクリックします。
演習7:新規プレミアムプロダクトの設定
目的:新規プレミアムエディションプロダクトを設定する。前出の表(TeamCollaborationが計画するプラン)を参照してこのチュートリアルを実施してください。
新プロダクトは「+新プロダクトの追加」をクリックして最初から作成することができますが、この演習では、既存のプロダクトをクローン化して編集することにより手順を簡略化します。
- 左側のナビゲーションセクションで「Z-Billing」>「プロダクトカタログ」の順に移動します。
- 「TeamCollabベーシック」プロダクトをクリックします。
- 「TeamCollab」プロダクトページで、「追加」をクリックし、「このプロダクトのクローン」を選択します。
これにより、「Team CollabベーシックXXXXXX」という名前のプロダクトが作成されます。XXXXXXは数字です。 -
「編集」をクリックして、プロダクト情報を変更します。
-
プロダクト名を「TeamCollabプレミアム」に変更して「保存」をクリックします。
- それぞれの料金プランの上にカーソルを重ねて、「編集」をクリックし、料金プランの名前を変更します。
- 料金プラン名を「ベーシック毎月」から「プレミアム毎月」に変更します。
- 料金プラン名を「ベーシック毎四半期」から「プレミアム毎四半期」に変更します。
- 料金プラン名を「ベーシック毎年」から「プレミアム毎年」に変更します。
- 課金を更新します。
- プレミアムプロダクトのセットアップ費用はベーシックプロダクトと同じままにします。年間契約プランの場合、ベーシックプロダクトと同様にセットアップ費用は無料になります。
- 各料金プランの「定期課金」の上にマウスカーソルを重ねて、「編集」をクリックし、次のように変更します。それぞれの料金プランを更新した後に、「保存」をクリックします。
- 「月額」の「定価」を「$19.99」から「$29.99」に変更し、他の値はすべて同じままにします。
- 「四半期額」の「定価」を「$55.99」から「$85.99」に変更します。
- 「年額」の「定価」を「$199.99」から「$299.99」に変更します。
- 各料金プランの使用量課金(従量課金)の上にマウスカーソルを重ねて、「編集」をクリックし、次のように変更します。
- 「含まれるユニット」を「5 GB」から「35 GB」に変更します。これはプレミアムエディションに含まれるストレージです。
演習8:新規エンタープライズプロダクトの設定
前の演習の手順を再度行い、エンタープライズエディションプロダクトを設定します。エンタープライズプロダクトの料金については、TeamCollaborationが計画するプランの表を参照してください。
エンタープライズプロダクトでは無制限のストレージが無料で提供されているため、月額、四半期額、および年額の料金プランに対するすべての使用量請求を削除することを忘れないでください。
新しいプレミアムおよびエンタープライズプロダクトを設定したとこで、より多くの顧客を対象にできるようになり、収益を増やすことが可能になりました。